だいたい同じで、どこかかなり違ってる……。
ちょっと違う日本のちょっとだけ恋に一途なカミサマの物語。
その頃、カミサマと人間は、かなり近しい位置にあった。
カミサマが現代に降臨してからすでに六年。
どこにでもあるような田舎の山奥にある小さな町・守森市は
一部ではこう呼ばれていた。
——タタリガミに守られる土地。
本来ヒトに不幸をもたらすはずのタタリガミに守られる土地である守森市。
真瀬彰は守森市にある神社の跡取りとして日々、
カミサマたちの悩みを聞いていた。
そんなある日、町で助けた1柱のタタリガミ・ユカリに一目惚れされ、
求婚までされてしまう。
しかし彰のことが好きなカミサマはユカリ以外にもいて、我こそはと嫁宣言される。
彰は押し掛け妻たちに振り回されながら彼女たちの悩みを解決していく。